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| 2016年05月12日(木) ■ |
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| この国では簡単に死ねません |
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地元の信用金庫主催「ぬましんビジネス塾特別講演会」、 講師「辛坊次郎」氏、演題「未来を見直す!」 (正しい判断に必要なことへ)から。 TV「そこまで言って委員会」の司会者でお馴染みの彼は、 早口でありながら、私と違って滑舌がいいのか、 1時間半、もの凄い勢いで話したが、ほとんど聞きとれた。 ボキャブラリーが豊富な上に、経済の知識人であり、 さらに、ヨットが太平洋で黒い何かにぶつかって沈没し、 死にそうになった経験もあり、知識と智恵が見事に調和され、 私は頷くことばかりで、メモを取るのも忘れるくらいだった。 そんな時、彼は私たちに訊ねた。 「みなさんにとって人生最大のリスクはなんですか?」 真剣に考えても、なかなか思い浮かばなかったのだが、 さらっと「長生きのリスクです」と正解を披露したあと、 「この国では簡単に死ねません」と笑いながらも、 目は真剣に訴えていて気がする。 ノーベル賞を受賞した、山中伸弥教授が言ったという 「(ips細胞)で、人間を死なないように出来ます」を、 笑いのネタにしながら、それほど医療技術が進歩し、 「この国では簡単に死なせてくれない」ともう一度口にした。 言い換えれば「死を見つめる機会が減っている」ということ。 これは、大切な視点だな、とメモをし直した。 だから、児童虐待とか残虐な殺人事件が増えているのかもなぁ。
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