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| 2016年05月11日(水) ■ |
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| 「恋の幻想」にとらわれた懲りない大人たち |
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映画「恋のロンドン狂騒曲」(ウッディ・アレン監督)から。 作品を思い出すには、冒頭に綴られた、 「シェイクスピア曰く『人生は単なる空騒ぎ、意味など何一つない』」を 気になる一言にしようと考えたが、「薬より、幻想が効く場合もあるわ」や 「今は、ヨタ話が聞ける精神状態じゃない」 「僕らは助け合ってきたろ?」「そうかしら」 「人生は一度じゃないの、この世はナゾに満ちているのよ」 「この『無意味な空騒ぎ』の本は、そろそろページを閉じよう」 「人は思い悩むものだ。人生の不安と苦痛に『いかに対処すべきか』と」など、 短いなりに、ウッディ・アレン監督らしい皮肉が込められたフレーズが 私のメモ帳に書き込まれた。 いつものように、鑑賞後に見た予告編に、総まとめのフレーズを見つけた。 「『恋の幻想』にとらわれた懲りない大人たち」 そう、一言で言えば「懲りない大人たち」が主役のドタバタ劇、 もっとやることがあるでしょ?と言いたくなるほど、呆れるが、 本人たちは真剣そのもの、だから「狂騒曲」なのだろう。 逆に「人生に意味などないから、楽しく空騒ぎしよう」という、 監督らしいメッセージかもしれない。 原題「You Will Meet a Tall Dark Stranger」を翻訳(直訳)したら 「あなたは、背が高い暗い知らない人に会います」と表示された。(笑) ますますわからなくなってきた、人生ってものに。
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