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| 2016年04月24日(日) ■ |
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| 声は聴こえなくても、気持ちが届けばいい。 |
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映画「想いのこし」(平川雄一朗監督)から。 ある交通事故で、突然、前触れもなく他界したばすなのに、 この世に残した強い「思い」が、なかなか成仏させてくれない。 その思い(願い)が叶ったら、自然と体が消え、あの世へ・・・。 (書籍・映画)「椿山課長の七日間」を彷彿させるような設定に、 「見たくないものも見えちゃう」のか、変な好奇心で観続けたが、 私の予想に反し、人間の汚い、嫌な面は少なかった気がした。 亡くなった4人、それぞれがこの世に残した「想い」は、 すでに幽霊だから、声として伝えることができない。 それを、話すこと以外で、なんとか伝えようとする、 その方法は、4人とも違うけれど、私の涙腺を緩めてくれた。 中でも、高校野球部の女子マネージャーが、3年生最後の試合を 「頑張れ〜」と精一杯応援するけど、当然、聴こえない。 「聴こえないよ」というのは簡単だけど、彼女の想いは、違った。 「声は聴こえなくても、気持ちが届けばいい」 この一言に、なるほどなぁ・・感じ、胸が締め付けられたし、 物語も期待どおりに、選手に彼女の想いが届く。 なぜ、彼女は彼らを応援するということに想いを残したか、 それは、たぶん、この台詞が説明してくれる。 「野球って、一人じゃ出来ないんです。 周りの人たちがいて、自分が存在できるんです」 短い人生だったけど、自分がこの世に存在していたのは、 3年間一緒に汗と涙を流してきた、野球部の部員がいたから、 そう思ったに違いない。 彼らも、目には見えない、彼女の姿を想像して、こう礼を言う。 「犬塚、三年間、一緒に野球が出来てよかった。 3年間支えてくれて、本当にありがどうございました。 これから、3年のみんなはバラバラになるけど、 俺たちずっと仲間だから。俺たちずっとお前の味方だし・・ お前は、1人じゃないから」・・この台詞で、涙が溢れた。
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