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| 2016年04月16日(土) ■ |
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| 0%の確率を保つことは、不可能だ。 |
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映画「ジュラシック・パーク」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。 パニック映画と考えれば、予想外にメモは多かったが、 特に数学者のイアン・マルカム博士の考え方は、 監督が彼の台詞を借りて、言いたかったことではないだろうか。 「人工的な遺伝子の操作をしているから、繁殖することは絶対にない」 と言い切る研究者に、数学者はこう言い返す。 「0%の確率を保つことは、不可能だ。進化の歴史を振り返れば分かる。 生命を押さえつけることはできない。 生命は、危険をおかしてでも、垣根を壊し、自由な成長を求める。 『生命体は繁殖する道を探す』と言っているのさ」 だから「自然の力を甘くみて思いあがるとこわいぞ」と警告し、 「あなた方は、危険をもてあそんでいる。生命の力は恐ろしい。 オモチャではないんだ。 君らが用いている科学技術や知識は、誰もが手軽に入手できる。 誰かの本を読んで応用するだけ。自分たちの責任を問うこともしない。 天才が考えたことをチャッカリ頂いて、事の重大さも考えず、 手早くパッケージにして売り出す事しか考えていない!」と手厳しい。 しかし視点を変えれば、恐竜に限らず、原子力発電だって同じこと。 確かに、生命体ではないけれど、人間のコントロールが利かない点は、 「恐竜」を「原子力発電」に置き換えてみれば判りやすい。 実際、100%安全だ、と言えば言うほど、怪しいと考えた方がいい。 数学者らしく「確率」を持ち出しながらの説明は、実に端的な台詞だ。 さらに「創造は、意思が生み出す」「命は、道をみつける」 これらは「次に繋がるキーワード」と思いメモをしたのだが・・。 人間って、痛い目にあっても、懲りない生物なんだなぁ。
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