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| 2016年03月21日(月) ■ |
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| 声優による読みきかせは、現代版の「落語」 |
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今月、楽しみにしていたイベントのひとつに、アニメでお馴染みの 「人気声優が集合!絵本のサプリおはなし会」があった。 「いつもの絵本が、いつもの人形劇が、魔法にかかったように大変身!!」の キャッチコピーに誘われて、地域交流センターに足を運んだ。 出演は、愛河里花子さん(「かいけつゾロリ」イシシ役など多数) 大谷育江さん(「ポケットモンスター」ピカチュウ役など多数) かかずゆみさん(「ドラえもん」しずかちゃん役など多数)の3人。 子どもたちにとっては、大好きなアニメの声が、 なぜか近くから聴こえてきたとあって、会場内の盛り上がりは、最高潮。 そんな様子を会場の一番後ろから眺めていたら、あることに気付いた。 彼女らの読みきかせが始まると、子どもたちが静かに聴いている。 それも「アニメ」を観るように真剣に・・(汗)。 読みきかせは、あまり抑揚をつけずに、淡々と読む方がいい、なんて、 以前、読んだ本に書いてあったのを覚えていたので、彼女らが 一人で何役も声を変えて、紙芝居のように流れる「読みきかせ」に驚いたが、 こんなに夢中になって、子どもたちが聴いている姿を見ると、 これが、現代風の「読みきかせ」なんだな、と妙に腑に落ちた。 声だけで、観客を惹き付ける能力は「落語家」に匹敵するし、 母と子ども、可愛い動物などの題材が多い「絵本の読みきかせ」は、 1人で老若男女、何役もの声を使い分ける、女性の声優にはピッタリだった。 彼女らの技術は、新しいジャンルの「話芸」といっても過言ではない。 だからこそ「声優による読みきかせは、現代版の『落語』」という表現で、 今日の驚きと新鮮な発見を「気になる一言」に残したいと思う。 今日のイベントをきっかけに「声優」を目指す子どもがいたら、素敵だな。
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