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2016年02月15日(月)
「モノづくり」と「ブランドづくり」は違う

平成27年度駿豆地区農業委員会講演会
講師「岩崎邦彦」氏(静岡県立大学経営情報学部教授)
演題「農作物のブランドづくり」から。
巷で賑わすキーワード「ブランド」とは何か?の問いに、
「実は、誰もわかっていないんです」と言いながらも、
彼が説明してくれた定義は、分かりやすくメモは増えた。
「生産者の9割の人が、うちは、品質には自信がある・
技術ではひけを取らない・味では負けない」と言うが、
「だけど、うまくいかない」というのも9割だという。
そこから導かれた答えは、根本的に
「モノづくり」と「ブランドづくり」は違う、ということ。
和牛の品評会(於・京都市)で、4年連続1位は「静岡牛」、
しかし、直後の競り市で最高値は「松坂牛」。
「ブランドは、単なる名称、品質以上の力を持つ。
品質は、重要。だが、品質を超えた『何か』が必要。
それが『ブランド』」と、講師は言い切った。
私は、まさしく、その通り・・と頷きながらも、
これは、農作物に限った話ではないな、と感じた。
「地方のブランド力」とは、まちの持つイメージが明確で、
「○○と言えば、○○だよね」と言われるくらい、
「イメージが浮かばなければ、選ばれない」ということだ。
いくら素晴らしいイベントをしても、そのまちのイメージが悪いと、
なかなか足を運んでくれない、ということだろう。
厳しい話だけど、それが現実だし、今からでも遅くない、
そのまちのイメージづくりこそ「戦略」だと再認識した。
さて、あなたの住むまちの「イメージ」は?