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しもさんの「気になる一言」
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2016年02月06日(土)
ラッキーな人を見て、ラッキーだと思える人になりたい

清水町文化芸術活動促進事業「第7回地域交流センター寄席」
古典落語「柳家花緑」独演会から。
永谷園・お吸い物のCMで有名な「五代目小さん」さんの孫だけあって、
どこか人懐っこさを感じさせた、柳家花緑さんの落語を堪能した。
落語家の血筋だけでなく「落語家の家に産まれ育った」という環境が、
彼の仕草などに染み付いているのだろう、色艶などが随所に感じられ、
大満足の独演会であった。(演目は「試し酒・子別れ(下)」)
特に、落語に入る前の「前口上」のネタが、私のメモ対象となる。(笑)
「人の笑いは、音叉(おんさ)だ」と、笑いの共鳴について話したり、
笑点の歌丸師匠を「死ぬのを忘れているんじゃないかと思うほど元気」と
誉め讃え、会場の笑いを誘ってみたり、
祖父の「あさげ・ひるげ・ゆうげ」を意識したのか、
「朝寝、昼寝、ふて寝」とリズムのあるフレーズも、記憶に残してくれた。
多くの小咄や、「(悔い)杭が残らない仕事」「やめるベッキーだった」など、
最近、巷を賑わせている話題なども取り入れて、上手いなぁ、とメモした。
その中でも私が選んだネタは、真面目な一面を覗かせた
「ラッキーな人を見て、ラッキーだと思える人になりたい」という話。
トラブル、アクシデント、ハプニングに巻き込まれた時、
予定どおりに進まなかったことに、不平・不満を口にしたくなるが、
そのことによって起きた、時間のズレのため「幸運」を手にする人もいる。
みんながイライラしている中、そんなラッキーな人を見つけて楽しむこと、
また、そんなラッキーな人に会った自分もラッキーだと思える生き方、を
笑いを交えながら、教えてもらった気がする。
日常、時間どおりにいかないことはいくらでもあるから、楽しみが増えた。
そんな「柳家花緑」さんの落語が聴けて、ラッキーだったなぁ。