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| 2016年02月01日(月) ■ |
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| さすが、愛されてますね、わかりやすく。 |
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映画「紙の月」(吉田大八監督)から。 ストリー的には、宮沢りえさん演じる銀行員が、 ちょっしたことから、預かったお金に手を付けて、 どんどん泥沼にはまっていく展開であり、 目新しいものはない気がした。 よくありがちな事件として、時々新聞紙上で目にする 横領のドキュメンタリー映画のようだった。 そんな中、「気になる一言」に選んだのは、 男性から女性への愛の表現方法である贈り物。 主人公の妻が、夫からのプレゼントである、 高級腕時計をしている様子を、若い女性が冷やかす。 「さすが、愛されてますね、わかりやすく」 このちょっぴり皮肉めいた台詞が、面白い。 高級な贈り物をもらうってことは、愛されている証拠、 あなたは、そう思っているだろうけれど、 意外と愛されていないかもよ、という意味が、 どこかに引っかかっていて、物語もそれを証明していく。 「仮面夫婦」とまでは言わないけれど、 幸せの夫婦を装っている、とでも言いたげな台詞は、 口にした本人が上司と不倫しているからこそ、 インパクトがあったのかもしれない。 「私も愛されてますよ、わかりやすくないけど」 そんな意味が隠されていると思うと可笑しかった。
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