
|
 |
| 2015年11月26日(木) ■ |
 |
| プリミティブな動物本能でしょうね。 |
 |
女優・原節子さんが他界したニュースを耳にしたので、 映画「東京暮色」(小津安二郎監督)から。 父娘ではなく、母娘といった親子の愛情をテーマにした作品だな、 と感じながらメモしていたら、偶然にもこんな台詞にぶつかった。 「親子の愛情なんてものも、考えてみりゃあ、 一番、プリミティブな動物本能でしょうね」 小津監督らしい独特の英単語が入った台詞。(笑) ふだん、そんな会話をしないだろうと思いながら、 やっぱり気になって、選んでしまった。 「プリミティブ」とは「原始的なさま。また、素朴なさま」 「自然のままで、文明化されていないさま。原始的」 なるほど「親子の愛情は、一番素朴な動物本能」ということ、 好きだ、嫌いだ、という感情ではなく、理屈抜きに、 親は子どもを命がけで守る本能だということだろう。 と考えると、現代の親子関係は「プリミティブ」ではなく、 「複雑」ということか・・。 「複雑」って、英語は「コンプレックス」だったよなぁ。
|
|