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| 2015年10月09日(金) ■ |
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| もうこれ以上、入ってきませんよ |
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映画「不毛地帯」(山本薩夫監督)から。 一番最初に目に入ってきた文字が「昭和33年冬」。 私の生まれた年であり、伊豆は狩野川台風で大被害を受けていた年、 そんなリアル感で観ていたが、敗戦から13年後は、 もうこんなに復興していたのか、とやや驚きの感想を持った。 また3時間に及ぶ上映時間にしては、やや中途半端な終わり方だな、と 原作を調べたら、映画は前半部分を纏めたに過ぎないらしい。 物語は「二次防の主力戦闘機買い付けに暗躍する商社と それらと癒着する政財界の黒い断面を描く」展開に、 ほとんど実名に近い「ラッキード社」「実弾」(チョコレート)など、 当時の世相を色濃く反映しているな、と苦笑いをした。 あまり目立たないシーンであったが、ソ連(?)の飛行機が、 北海道の北側から、領空侵犯して、警告音が鳴り響いたとき、 「もうこれ以上、入ってきませんよ」と冷静に判断した会話があった。 本当に戦いを挑むのではなく、わざわざ領空侵犯をして、 日本の自衛隊が、どこから、どのくらいの時間で対応するか、 言い換えれば「日本の防衛力を試すため」の試みと知って、 なるほど・・と頷いた。 最近では空だけでなく、海でも同じようなことが起きている。 近隣国によりしつこく繰り返される領空、領海侵犯には、 いち早く対応し、日本の防衛力を示しておく必要があるな、と感じた。
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