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| 2015年08月12日(水) ■ |
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| だって、ないなら自分で作ったり、考えたり、出来るやん。 |
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書籍「火花」(又吉直樹著・文藝春秋刊・148頁)から。 熱海の夏の花火大会で始まり、熱海の冬の花火大会で終わるけど、 「タイトルは『火花』だよなぁ『花火』じゃないよなぁ」と 苦笑いしながらも、主人公と先輩芸人・神谷さんとの 「漫才師」に対する考え方がぶつかり「火花」を散らす、 それが2人の「生き方」に対するぶつかりとなって、 さらに「火花」が飛び交う、そんな意味なのかな?と解釈した。 2人の会話というよりも、先輩・神谷さんの考え方は、 随所に「なるほど・・」と感じさせてくれる視点が光っていた。 例えば、こんなシーン。 「よく中年が、俺たちの頃は、遊び道具なんてなかった、 とか言うやん。あれ聞くたびにな、俺、わくわくすんねん。 こんなん言うたら、あかんねやろうけど、ほんまに羨ましいねん。 だって、ないなら自分で作ったり、考えたり、出来るやん。 そんなん、めっちゃ楽しいやん。 作らなあかん状況が、強制的にあんねんで。」 他人が作ったルールに従いながら楽しむ遊びよりも、 何もないところから、自分でルールを作って遊ぶ方が、 よっぽど楽しい・・という発想が、私には新鮮だった。 まずは与えられた「枠」の中で、楽しむ方法を考える主人公と、 「枠」などを意識せず、楽しいことを優先して動く神谷さん。 さて、読者のあなたは、どちらだろうか?
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