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| 2015年08月04日(火) ■ |
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| 芯を持ちなさい、歩。 |
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書籍「サラバ!」(西加奈子著・小学館刊・ 上巻375頁・下巻358頁、計733頁)から。 「上巻」を読み始めてすぐ気になったのは、 「だった」というような過去形の表現が多いこと、 また、しばらく読み続けるうちに、この内容で、 今の若者たちが「下巻」まで読み続けられるだろうか、 そんな心配が頭をよぎったのを告白しておきたい。 勿論、700頁に越える作品を最後まで読み終えれば、 その世界観やグローバルな視点などが、なるほど・・と 腑に落ちることができるかもしれないけれど・・(汗)。 何年かして、この作品を思い出すために、数多いメモから 短いフレーズを探したら「芯を持ちなさい、歩」が引っかかった。 「歩」は、主人公の名前だけど、彼の人生の多くの部分で、 振り回し続けた姉の台詞だからこそ、重みが感じられた。 その奇異にも感じられる行動は、自分に芯がなかったから、と 反省しながらも、もがき苦しんだ結果、彼女が掴んだ考えが 「芯・幹」の存在である。 例えに「ヨガ」を例に出して、前段にこういう説明があった。 「ヨガって、いろいろなポーズがあるでしょう。 そのどれも、体の幹がしっかりしていないと出来ないの。 バランスが大切なのよね。そのバランスを保つのにも、体の芯、 その幹のようなものがしっかりしていないとだめなの。体を貫く幹が」 「幹。私が見つけたのは、信じたのは、その幹みたいなものなの」 そして「いつまでそうやってるつもりなの?」と投げかけた後、 「芯を持ちなさい、歩」と叱咤激励の助言が、印象に残った。 平衡感覚を意味する、単なる「バランス」ではなく、 「芯を持ちながら」、生き方にバランスをとることの大切さ、 私が感じたのは、こんなことかなぁ。
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