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| 2015年06月15日(月) ■ |
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| チャンスをありがとう。 |
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映画「天使の分け前」(ケン・ローチ監督)から。 鑑賞後、久しぶりにタイトルに、お見事・・と拍手した。 原題「The Angels' Share」(天使の分け前) 作品の中で、このフレーズが出てくるのは、2カ所。 1カ所は「ウィスキー蒸留所で、樽を前に説明を受けるシーン」 「毎年2%、中身は減っていく。空中に蒸発してしまうのね、 これを『天使の分け前』と呼ぶの」という何気ない設定。 そしてもう一つは、ラストシーン。 彼があるきっかけで出会った、犯罪者の奉仕活動指導者で、 ウイスキー愛好家だったハリーの自宅におかれたメモ。 「モルト・ミル 天使の分け前。チャンスをありがとう。ロビー」 世界のベスト・ウィスキーと言われた「モルト ミル」、 手に入れ方は感心しないけれど、その利益を自分たちだけで分けず、 奉仕活動を命じられた犯罪者たちに対して、真剣に相談にのり、 社会復帰できるようアドバイスを送り続けた指導者に、 自分たちが立ち直れたのは、あなたのおかげです、という意味で、 飲んだことがない、いや貴重なウィスキーで飲むことなどありえない、 と言っていた世界の名酒「モルト・ミル」を盗んできて、 その1本を、そっとテーブルの上に置くなんて、素敵だな、 「天使の分け前」というメッセージを添えて。 こういう終わり方は、私好みの作品である。
P.S. 「私たちの鼻は、とても鋭敏よ。百万倍に薄めた香りでも分かる。 嗅覚は原始的で、下等の動物だった大昔からあるの」 この説明もなんとなく気になった。鼻って、老化現象がないから。
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