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| 2015年05月02日(土) ■ |
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| 16歳の少年の週末が、たった2行だ |
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映画「危険なプロット」(フランソワ・オゾン監督)から。 主人公は、文才溢れる少年と国語教師なのだが、 私は、他の子どもたちの「文章能力」が気になった。 冒頭で、子どもたちに求めた「週末を出来事」を書かせる宿題、 嘆いていたのは、その内容だった。 「土曜、ピザを食べテレビを見た。日曜、疲れて何もしなかった」 この内容に、教師が溜息をつきながら、 「16歳の少年の週末が、たった2行だ」と吐き捨てるように言う。 「土曜、テレビ・ピザ。日曜、何も。詩を書けとは言ってない。 週末の出来事だ。それなのに、2行以上の文章を書けない。 彼らの無知より、将来が心配だよ。子供は『未来』だ。」 メール全盛の現代、単語はなるべく少なく、文も短い。 形容詞と呼ばれる表現は、ほとんど皆無。 皆が時間に追われ、用件のみを伝えることが是とされる昨今、 これが普通なのかもしれないが、なんだか味気ない。 少なくとも「嬉しい」とか「楽しい」、「悲しい」といった 感情表現が無くなってきたことが、心配である。 ストーリーとは全く違った部分に反応してしまったが、 これもまた、この作品を通して感じたことだから、 「16歳の少年の週末が、たった2行だ」を残しておきたい。
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