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| 2015年02月04日(水) ■ |
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| 語尾をのばす大人は、ばかか優しいかのどちらかだ。 |
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書籍「号泣する準備はできていた」(江國香織著・新潮社刊・252頁)から。 最近、また「江國香織さん」にハマっている。(マイブーム?(笑)) 10年ほど前、この作品で「直木賞」を受賞したはずだから、 一度は、さらっと読んだ記憶が蘇ったが、久しぶりに読み返したら、 当時とはまた違った場所が私のアンテナに引っかかり、一気に読み終えた。 私たち年代の男女の気持ちが、恐ろしいくらいわかる気がする。 短編の小説というより、誰かの日記をネットで読んでいる感覚に陥る、 それくらい、今の私たちの感覚に近いと言えそうだ。 例えば、気のあった友達とお酒を飲むシーンがある。 「酒は飲むと辛いが、飲み終えると甘い余韻が残るのだった」とか 「三人は礼儀正しく冷やかしてくれる。どうしてー、とか、けちー、とか。 語尾をのばす大人は、ばかか優しいかのどちらかだ」など、 その絶妙な人間関係を、言葉にするのが本当に上手い。 さらに「おいしいお酒がないと、ごはんっておいしくないもの」とか 「『ビールって、つめたいのもおいしいけど、 少しぬるくなったのもおいしいと思わない?おそくに飲むときはとくに』と言う。 『東京の夜の空気に似た舌ざわりがする』」なんて表現は、もう頷くしかない。 何度か目にした「私は独身女のように自由で、既婚女のように孤独だ」 という表現、女性にはどう感じるんだろうか。
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