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| 2014年12月28日(日) ■ |
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| 江國香織という作家は、男じゃないのか? |
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書籍「赤い長靴」(江國香織著・文春文庫刊・261頁)から。 いつも、う〜ん、わかるわかる、と読み終えてしまう江國作品。 登場する男が、いつもだらしないよね、と言われようが、 これを読むと、江國香織という作家は、男じゃないのか?と 疑いたくなるほど、男の心理描写が巧いと思う。 メモしたフレーズも、一つひとつを取り挙げたいくらい、 インパクトがあったり、なるほど・・と頷く部分が多い。 今回選んだのは、男に対する定義。(笑) 「男の人というものは、必要とあらば大変感じよく振舞えるが、 必要に迫られない限り、決して感じよくは、振舞えない生き物なのだ」 という表現が、可笑しかった。 「喫茶店で新聞をひらくのは、日和子の考えでは、 男の人のすることだからだ」、そんな行動分析も笑えた。 さらに「逍三は、大多数で騒ぐビアガーデンも苦手だが、 見知らぬ女にすり寄られ、次々、水割りを作られるこのような場所は さらに苦手だった」では、拍手を送りたくなった。 彼女の「女性の定義」は、上手・下手がわからないけれど、 「女友達の際限ないお喋りと、強烈なまでの変わらなさ加減、 それが自分を不安にすること」なんて表現は、男から見ると なんとなく分かる気がする。(笑)
P.S. 数多(あまた)ある一つずつ通り・・ 偶(たま)とはいえ、あるのだから。 夥(おびただ)しい数の鉢植えを店先にならべ・・など、 漢字も勉強になるなぁ、小説は。
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