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| 2014年10月30日(木) ■ |
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| 最後に私がおたずねしたかったのは・・ |
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映画「利休にたずねよ」(田中光敏監督)から。 原作の作家・山本兼一さんからは、OKが出たのだろうか、 利休切腹の日から順に遡っていく展開に、新鮮さを感じて 小説を読み切ったので、この変わりようにやや戸惑った、が 鑑賞後の印象であった。 そんな中でも、原作にない素敵な台詞もありメモは増えた。 「私が選んだ品に伝説が生まれます」 「全ての重荷を一度下ろされたらよろしいのです」 「今生きてる喜びをこの一服の茶で味わいなさいませ」 「(茶には)人を殺してもなお手にしたいだけの美しさがございます」 「世の中が美しいもので動いているのでございます」 「私が額ずく(ぬかずく)ものは、美しいものだけでございます」 言葉は丁寧だが「美」に対する執念は強く、秀吉の命でも従わない、 利休らしい生き方を随所に見ることが出来た。 せっかく「鋭利な刃物(錐)もいいが、少しは休んだらどうか」 と言う意味の「利休」の号を戴いたのに、 最後の最後まで「鋭利な刃物」(尖った錐)のままだったことが、 惜しまれて仕方がない。 「才能におぼれずに『老古錐』の境地を目指せ」という意味が 込められていたという。 (「老古錐」とは、使い古して先の丸くなった錐のこと) 作品ラストに流れる、妻・宗恩の意味深なナレーション、 「最後に私がおたずねしたかったのは・・」を残しておこう。 (映画だけで、この意味が分かりにくいと思うので・・)
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