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| 2014年10月20日(月) ■ |
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| 人間がいなくなればいい |
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映画「家路」(久保田直監督)から。 東日本大震災後の福島県を舞台に、今までそこに暮らした 人たちの叫びのようなものが伝わってきた。 故郷をなくす、という感覚は、どんなものなのか、 正直、私には理解できない。 空しさや切なさ、またその原因となった原発事故を恨む感情は、 無い方が不思議なくらいだ、という感覚くらいだ。 事故により何もかも無くした人が、将来を悲観して自殺を図る。 その気持ちを汲んで「放射能の土、(東京へ)捨てってくっぺ」と トラック一杯の土を積んで、東京へ向かうシーンは心が痛んだ。 今回選んだのは、松山ケンイチ扮する主役・総一と、同級生が 中学校時代の授業を振り返って、会話するシーン。 「社会の授業でさ『自然を守るためには、どうしたらいい?』って 問題出されたの覚えてる?」という質問に対して、 みんながいろいろ答えたにもかかわらず、主人公の総一は、 「人間がいなくなればいい」と答えたらしい。 原発事故でなくなってしまった自然の原風景を懐かしみながら、 「本当になっちゃったな」と苦笑いするシーンは印象に残った。 自分たちで考えたにも関わらず、自分たちでコントロールできない 「原発」というものが暴走したために、自然を守れなかった。 確かに、人間がいなくなれば、自然は守れるかもなぁ。
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