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| 2014年07月01日(火) ■ |
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| いいお湯・・遠くを見ることなんて忘れてた |
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映画「阿弥陀堂だより」(小泉堯史監督)から。 寺尾聰さん、樋口可南子さんの夫婦役を軸に、 おうめ婆さん役の北林谷栄さんなどが加わり、 なんともいえない、ゆったりとしたリズムが全編を包む。 さらに、喉の病で喋ることの出来ない娘・小百合役を演じた、 初々しい小西真奈美さんが、おうめ婆さんから聞いた話を 「阿弥陀堂だより」として文字にする設定は、まさしく私好み。 タイトルの「阿弥陀堂だより」は、作品の中では「5作」。 どれも素敵な文章で、甲乙つけがたいので、紹介は後日。(汗) 気になる一言は、冒頭、樋口可南子さんが露天風呂で呟くシーン。 本当に気持ちよさそうに、そしてリラックスした感じで 「いいお湯・・遠くを見ることなんて忘れてた」。 お湯に浸かりながら目の前に広がる信州の遠景。 どれほど、彼女を癒しただろうか、と羨ましくなった。 自分を振り返ると、たしかに最近、遠くの景色を見ていない。 遠くを見る、それだけで緊張感がとれることを、 この台詞で思い出された。 木版画家・前田光一さんが作り出す風景とそっくり、 そんな視点で眺めてしまった。 さすが、長野県。派手さはないが、久しぶりの「秀作」だった。
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