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2014年06月06日(金)
日本人にとって、自然はただか?

日本大学国際関係学部・市民公開講座(平成26年度上期)
統一テーマ「富士山 世界遺産登録とその魅力」
講師「静岡大学 特任教授・名誉教授 増澤武弘氏」
演題「世界文化遺産を守る富士山の自然」から。
富士山を「世界自然遺産」にしようという頃から携わっている、
講師の話は、とても説得力があった。
「富士山世界文化遺産」の25の構成資産をみれば、
「富士山の自然」が支えていることが一目瞭然であり
「自然が文化を育てた」というフレーズが、とても輝いていた。
また、今、富士山頂に大きな変化が起きている話、
(永久凍土の減少・緑のカーテンをはじめ「緑」の増加など)
森林限界 (約2,500m) が、ぐっと上がっている話、
ブナ落葉広樹林の特徴と、青木ケ原の現状などの話など、
どれも、興味深い話で、あっという間の1時間半だった。
最後に、聴講している私たちに向かって、示されたフレーズ。
「日本人にとって、自然はただか?」のインパクトは強かった。
「この発想を変えないと・・自然が消滅してしまう」と呟いた、
彼の想いが、56歳の誕生日プレゼントとなった。