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| 2014年03月31日(月) ■ |
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| 彼らを指導する立場の大人の不完全さこそが、問題だと。 |
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映画「十三通目の手紙」(亀田幸則監督)から。 舞台劇を映画化しただけあって、撮影は、セットの「ジャズバー」のみ。 しかし、逆に脚本がしっかりしているからだろうか、 112分間、飽きることなく、推理小説を読んでいるかのように、 一人ひとりの台詞も輝いていて、私のメモも増えた。 特に「若い人の指導方法について」は、なるほど・・と頷いてしまった。 無くなった社長からの手紙の一部であるのだが、こう書いてあったという。 「若者が不完全なのは、当り前。不完全だからこそ、若者なんだ。 それよりも、彼らを指導する立場の大人の不完全さこそが、問題だと。 彼らにこうなって欲しいと、いう人間に我々はなっているのか。 あるいは、そうなろうと努力しているのか。 世の中にも時代にも媚びずに、自分の信じる道を懸命に生きれば、 彼らだって自ずと後を追うはずだし、意見にも耳を傾けてくれるはずだ。 そうなれば、余計な説教などする必要はない」 歳を重ね、若者を指導する立場になった私たち年代にとって、 とても耳が痛い話であるが、今一度、自分の役割を認識するには、 とてもいい映画に出会った、と感謝している。 「神様と宗教との違い」「金を盗まれた時、盗まれた方の責任」など、 私が疑問に思っていたことや悩んでいたことも、ある程度、解決した。 こういった映画も意識的に探して、観ていきたい。
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