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| 2014年01月23日(木) ■ |
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| こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ |
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NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。 軍師・官兵衛の生き方が知りたいのに、 これから毎回「孫子」の兵法が出てくるのかなぁ、と 楽しみであるけれど、複雑な心境である。(汗) 大事な人を敵の奇襲で亡くした官兵衛は、気持ちがおさまらない。 そんな彼に向かって、祖父、黒田重隆がこう諭した。 「今のお前は、怒りにまかせているだけ、頭を冷やせ」。 そして「こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ」と 大局観を植え付けたとも言える。 さらに、祖父の意を汲んでか、父、黒田職隆は、 息子、官兵衛を、世界と交流している「堺」に送り出す。 「井の中の蛙になるな、お前の知らない世界を肌で感じて来い」 そんな気持ちがあったに違いない。 そして官兵衛は、堺の商人の「戦」を間近で知ることにより、 あらためて、怒りに左右されていた自分の小ささを認識する。 「世界は広い、とてつもなく広い。俺には分からないことばかりだ」 坂本龍馬のときも、こんなシーンがあった気がするが、 歴史を動かす人物のドラマには、必ずこういった 「カルチャーショック」が付きものだ。偶然だろうか?
P.S.(今回の兵法・・番組では途中で切れた気がするのですが・・) 「怒りはもってまた喜ぶべく、憤りはもってまた悦ぶべきも、 亡国はもってまた存すべからず、死者はもってまた生くべからず。 ゆえに明君はこれを慎み、良将はこれを警む。 これ、国を安んじ、軍を全うするの道なり。」
(インターネットで見つけた、わかりやすい訳) 君主、将軍は、一時の怒りにまかせて戦争を始めてはいけない。 国益に合えば軍を動かし、国益に合わなければ軍を動かしてはならない。 怒りが喜びに変わることがあっても、滅んだ国は元には戻らず、 死んだ者が生き返ることもない。 だから、聡明な君主、優れた将軍は、軽率に戦争を始めない。 これが国家を安泰にし、軍隊を保全する方法である。
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