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| 2014年01月19日(日) ■ |
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| なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。 |
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映画「永遠の0」(山崎貴監督)から。 戦時中、主人公・宮部久蔵と行動を共にした人たちの回想シーンは、 知らず知らずのうちに私たちの胸を熱くするが、 それで感動した、と絶賛するだけでいいのだろうか。 映画館という暗闇の中でメモしたフレーズを整理していたら、 余命3ケ月と宣告され、ベットの上で息絶え絶えになりながらも、 必死に話す井崎の役を演じた、橋爪功さんの台詞が心に残っている。 「なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。 あなたたちに、この話をするためです」 何をしたわけでもないのに、宣告された寿命が延びている・・ この不思議さを、彼は病床の上で感じていたに違いない。 それは「宮部小隊長が、今の若者に伝える役目を与えてくれた」 そう感じたのか、伝え終わった後の満足感が伝わってきた。 さらにラストシーン、宮部の変わりに生き残った、 賢一郎役を演じた、夏八木勲さんも同じような台詞を呟く。 「生き残った者がしなければいけない事は、その死を無駄にしないことだ。 物語を続けることだ。何事もなかったように生きているんだ。 それが戦争で生き残ったってことなんだ。 あと10年もすれば、私たち世代はほとんどいなくなる。 この話をお前たちに伝えられてよかった・・」 こう言い残して、夏八木勲さんは本当に他界してしまった。(合掌) もちろん、殺伐とした今の世の中、夫婦愛・家族愛も大切だけれども、 祖国の未来のために命を亡くした人たちを忘れないで欲しい、 そんなメッセージを、次の世代に確実に伝えなければ・・と感じた。
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