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| 2014年01月13日(月) ■ |
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| 盛りがあるだけでもいいじゃないか・・ |
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NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。 いくら「軍師」「参謀」をテーマにした物語だからといって、 毎回「兵法の紹介」では疲れると思ったので、今回は違う視点から。 蛍狩りをしている様子を眺めながら、小寺家の正室(お紺)が官兵衛に呟く。 「蛍二十日に蝉三日」(ほたるはつかに せみ みっか) もちろん「物事の盛りが短いたとえ」であるけれど、 気になったのは「蝉」の盛りの期間。(笑) 書籍「八日目の蝉」(角田光代著)を読んだ時、たしか・・ 「蝉は、何年も何年もの長い間、地中で生活するのに比べ、 地上に出てから7日しか生きられない」と学んだのだが、 あくまで「地上で生きている期間」であり、その7日間の中でも、 思いっきり鳴く盛りは3日程度、という事なのだろうか。(汗) まぁ、そんなことにこだわる必要もないか、と苦笑いして、 インターネットで「蛍二十日に蝉三日」の意味など調べていたら、 多くの人がブログに書いていて参考になった。 そんな中で、私が思わず笑ってメモしてしまった書き込みは、 「意味は、盛りが短いたとえ」と書いておきながら、 「盛りがあるだけでもいいじゃないか・・」という呟きだった。 今の世の中、一部の人たちは人生の中で輝く時期をもっているが、 ごく普通の人たちには、盛りの期間もなく、人生を終える。 蛍や蝉より、人の人生はもっとはかない、そんな意味にもとれて、 ちょっぴり笑っていられないな、と思った。 (「人の夢」って書いて「儚い」だから仕方ないかな。)
P.S.(今回の兵法) 半ば進みて半ば退くは、誘うなり。(「半進半退者、誘也。」) 敵が進んでは退き、退いては進むのは我を誘い出そうとしているのだ。 出典は、孫子「行軍篇」。 行軍篇では「敵への接近方法」などが説かれている、と覚えておきたい。
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