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| 2013年12月30日(月) ■ |
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| 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ |
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ご存知、俵万智さんの短歌集「サラダ記念日」から。 今年の年末、急に寒さが厳しくなった気がするのは私だけだろうか。 この寒さを何か、日記に記録として残したいな、と考えていたら、 ふっと思い浮かんだのが、この短歌。 「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」 なぜ、この短歌が急に浮かんだのか、自分でもわからない。 けれど、そうそう、この感覚が一番ぴったり・・とメモをした。 その人の生活環境に合わせ、想いも違うのだろうけれど、 最近、高齢者のひとり世帯が増えてきた、というニュースや、 独身の若者が増えている話を耳にすると、淋しくなる。 「寒いね」と話しかける人がいる「あたたかさ」 さらに「寒いね」と答えてくれる人が傍にいる「あたたかさ」は なかなか上手く表現できないけれど、人の温もりを感じさせる。 「寒いね」と話しかけたら「今の気温が何度で、明日は何度らしい」 そんな答えは必要としていない。 「寒いね」と話しかけたら「寒いね」と答えてくれるだけでいい、 そんな関係の人がそばにいることが、心を温かくしてくれる。 夫婦、親子、家族の関係って、そんな役割でいいんじゃないかな。
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