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| 2013年12月18日(水) ■ |
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| 雪の音なのかもしれない |
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書籍「十二国記(丕諸の鳥)」の中の「丕諸(ひしょ)の鳥」、 (小野不由美著・新潮文庫刊・358頁)から。 作品の中に「静かな音」についての表現が出てくる。 「水の零れる音、流れる音、せせらぎ、さざなみ、 どれも違う気がする。かと言ってどんな風の音でもない。 水音も風音も、何かを語りすぎる気がする。もっと、静かに・・ そう、そうだな、確かに雪の音なのかもしれない」 どれも、心地よい音のはずなのに、静寂さを伝えるための音は、 「雪の音」という視点が、私を驚かせた。 「しんしんと降る雪」に「結晶とか、冷たさ」は想像できても、 かすかに感じる「音」までは思い浮かばなかった。 私が雪国に住んだことがないからだろうか。 窓から眺める、空から落ちてくる雪の音が、わからない。 水の音や風の音を、何かを語りすぎると感じる感性は、 研ぎ澄まされているに違いない。 雪国を訪れることがあったら、雪の音を確かめてみたいな。 (雪国に住んでいる方の御意見、お待ちしています。(笑))
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