
|
 |
| 2013年12月14日(土) ■ |
 |
| 巡り巡り巡り巡って |
 |
映画「さや侍」(松本人志監督)から。 侍が竹林から走ってくるオープニングシーンと 最初から約9分間、台詞らしい台詞がほとんどない展開に、 ちょっぴり期待したが、「30日の業」たる変な処罰から 物語がわからなくなってきてしまった。 映画のジャンルを確認する必要を感じた、笑えないギャグが とことん続く。 いい加減にしろよなぁ、と呟きながら、ラストシーン。 きっとこの30回目で、悲しみに浸っていた若殿がニコッとして、 めでたしめでたし、侍は無罪放免を予想していたが、 期待に反して笑わず、切腹を言い渡される。 もう一回与えられた「辞世の句」で面白いことを言い、無罪放免・・ という勝手に想像したストーリーも、裏切られた。 ただこの時から、映画の軸である、父と娘という親子の関係が 急浮上してくる。 娘に悟られないように渡された、娘に宛てた手紙。 (竹原ピストル作詞作曲のエンディングテーマ曲) 「巡り巡り巡り巡って あなたが父の子に産まれた様に 巡り巡り巡り巡って いつか父があなたの子に産まれるでしょう 巡り巡り巡り巡って ただそれだけですがそれが全てです」 お笑いの映画と勘違いしていた私は、ここで号泣。 「父と娘」の関係って「母と娘」とは全然違うんだよなぁ。 映画「アルマゲドン」の「父と娘」の親子愛を思い出した。
|
|