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| 2013年09月28日(土) ■ |
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| 一生、笑っていようって。 |
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文豪の恋愛短編小説を映画化したオムニバス・ドラマ(6編)、 「BUNGO ささやかな欲望」の1編。 映画「BUNGO〜ささやかな欲望〜幸福の彼方」(谷口正晃監督)から。 原作は「林芙美子著『幸福の彼方』」。 戦争で片目を失った男と見合いで結婚した女性が、 のちに結婚を決めた理由を、夫に明かすシーンがある。 実は見合いの時、二人はこんな会話をする。 「(食べ物で)一番、お好きなものは何ですの?」「うどんです」 「小さい頃、何になりたかったですか?」「お金持ちです」 この答えに、彼女がクスッと笑うシーンは、 なぜか私にも印象的で、メモを取った。 その見合いシーンを振り返りながら、 「私、笑わなかったんですよ、ずっと(小さい頃から)」と呟き、 「(だから、この人と結婚して) 一生、笑っていようって」 そうあの時、決めたんです・・そんな言葉が続きそうだった。 どんなに辛い時も、この人となら笑っていられる、 それが結婚を決めた理由だったとしたら、それは素晴らしいこと。 容姿や年収などよりも、大切な条件かもしれない。 ラストシーン、電車の中で向かい側に座る夫婦・親子を眺めながら、 「私も、あんなお母さんになれるかしら?」と夫に訊ね、微笑み合う。 タイトル「幸福の彼方」がピッタリの終わり方だったなぁ。
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