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2013年07月16日(火)
「というわけで」の百田尚樹(錨を上げよ)

書籍「錨を上げよ!」(百田尚樹著・講談社刊・
上巻591頁・下巻616頁・計1207頁)より。
これだけでは、きっとなんのことか、わからないだろう。
上・下巻を読み続けていくうちに、あるリズムに気がついた。
それが「というわけで」という改行。
普通「改行」と言うと、物語が展開して段落を変える時に、
「そして」「ところで」等の、接続詞を繋ぎながら、
話がつながっていくのだが、彼の作品は、
圧倒的に「というわけで」というフレーズを利用して、
段落が始まるケースが多い。
「とはいえ」「とにかく」「ともあれ」等も使われているが、
とにかく「というわけで」がダントツ。
メモし終えてから、数えたら、なんと「46回」。(笑)
しばらく作品にのめり込んでいくと、
「というわけで」をキーワードにして、まとめに入っていく。
これが、作者独特の文体、リズムなのかもしれない。
こういう発見って、けっこう好きです、私。