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| 2013年06月06日(木) ■ |
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| 川の蛇行って、何のために起こるか知ってる? |
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映画「TANNKA短歌」(阿木燿子監督)から。 歌人・俵万智の処女小説「トリアングル」が原作とはいえ、 ちょっとなぁ。(汗) 「監督・阿木燿子、音楽・宇崎竜童」の名前につられ、 観てしまった・・というのが本音である。 たぶん脚本の根底に、俵万智さんの刺激的な短歌があり、 それを映像化したのではないか、と思われる。 (最後に、使用されていた短歌を残すので、想像してください) そんな作品の中、私がメモしたのは、バーでのワンシーン。 役どころも忘れてしまった、西郷輝彦さんの発した台詞。 「川の蛇行って、何のために起こるか知ってる?」 そして、答えを焦らしたあと 「そのおかげで、湿原の隅々まで水が配れる」と続く。 それを受けてバーのママ役、高島礼子さんが呟いた。 「自然は蛇行する知恵を持っているってことね」 これだけでも、知ってよかったなぁ。(笑)
作品中の短歌 ■幾千の 種子の限りを 覚まされて 発芽してゆく 我の肉体 ■唐突に 恋は始まるものだから さあ、もう一度 いえ、もう二度と ■渡されし 青銅色の ルームキー ずっしりと手に 重たき秘密 ■朝刊のように あなたは現れて はじまりと言う 言葉かがやく ■水蜜桃の汁 吸うごとく 愛されて 前世も我は 女と思う ■ふと宿り やがて心の 染みとなる ユリの花粉のような ジェラシー ■うしろから 抱きしめられて 目をつぶる 君は荷物か 翼か知らぬ ■缶ビールなんかじゃ 酔えない夜のなか 一人は寂しい 二人は苦しい ■家計簿を きちんと付けて いるような 人を不幸に してはいけない ■八枚の 花びらを持つ コスモスの いつでも「きらい」で 終わる占い ■きつくきつく 我の鋳型を とるように 君は最後の 抱擁をする ■散るという 飛翔のかたち 花びらは ふと微笑んだ 枝を離れる
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