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| 2013年06月03日(月) ■ |
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| だが、立ち上がる姿は美しい。 |
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映画「レ・ミゼラブル」(ジョゼ・ダヤン監督)から。 あまりに有名なこの作品は、何度となく映画化され、 その切り口が、監督によって違うところがまた面白い。 19年の牢獄生活を終えた、主人公のジャン・バルジャン、 釈放されても、世間の目は冷たく、 「罪人の烙印は、一生消えないのか」と嘆きながら、 また、悪の世界に戻りそうになった時、 出会った司教が彼を包み込むように救ってくれた。 そして、ジャン・バルジャンにこう諭す。 「君の魂を悪から買い戻した。 善へと続く道は、平坦ではない。つまずくこともある。 だが、立ち上がる姿は美しい。」 この台詞に呼応するように、物語は続く。 何度も何度もつまずくが、彼はこの時の言葉を支えに、 生きたように思う。 もちろん、幾多の苦難を乗り越えた主人公は素晴らしいが、 それを、ひとつの行動、ひとつ言葉で改心させた、 司教の懐の広さが印象に残った。 サラッと流れたシーンだけど、作品の核となる台詞だったなぁ。
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