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しもさんの「気になる一言」
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2013年04月19日(金)
仏教の対象は、生きている人間です

亡き父の37回忌の法要だった。
私が高校三年生の時に他界してから、37年の歳月が過ぎたことになる。
週末はイベントが重なるので、父の誕生日だった4月19日を選び、
平日だけど家族だけの法事となった。
亡くなってから1年間は、ほぼ毎日、お経をあげてきたから、
今でも、お経独特のリズムとともに、けっこう覚えているから不思議だ。
天城湯ケ島にある菩提寺のお上人の話に耳を傾けていたら、
意外な発見があった。
○回忌法要も、亡くなった人の霊のためにすると思っていたから、
「仏教の対象は、生きている人間です」と教えていただいた。
言い換えれば、宗教を通して、生きている人が何かに悟るだけでなく、
生き方に迷った人たちの心の拠り所のために、宗教は存在する、
そんな気がした。
37年前に他界した父の霊の成仏を祈るのではなく、
この世に生きている私たちが、他界した大切な人を思い出しながら、
一所懸命生きるために、3年、7年と区切って法要をする。
そしてまた、心を落ち着かせて、頑張って生き続けること。
何か新しいことに気付いた、37回忌の法要だった。

P.S.
父の葬式の日、私は「お父さんは天国に行けるのでしょうか?」と、
お上人に尋ねたらしい。(よく覚えていたなぁ(汗))
返事に困ったことを37年ぶりに打ち明けてもらって、嬉しかった。