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| 2013年03月25日(月) ■ |
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| パンを2つに割って「はい(どうぞ)」 |
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映画「しあわせのパン」(三島有紀子監督)から。 私好みの、ほんわかムード満載の癒し映画だった。 作品の中で、何度も何度も登場する 「パンを2つに割って『はい(どうぞ)』」と渡すシーン。 気になっていたが、お互いの台詞としては、 何気なく「はい・・」と渡し「ありがとう」と言うだけ。 しかし、そのシーンこそ、しあわせのパンの食べ方だった。 パンは、どうやら「分け合いながら食べる」ものらしい。 その行動から「家族の原点」とも言える「仲間意識」が芽生え、 どんなことがあっても崩れない結束みたいなものが育つのだろう。 今回、素敵な台詞がいっぱいあったにも関わらず、何気なく、 「パンを2つに割って『はい(どうぞ)』」と渡す場面を選んでしまった。 言葉では表現できない、相手を思いやる行為がそこにあり、 それを嬉しそうに「ありがとう」と受け取るだけなのに、心に残った。 仲間で「分け合う」という行為こそ、人間だけの特性に違いない。 「仲間と一緒に・・それにこそ、幸せがあるような気がします」の台詞、 ある方からの手紙の一節だけれど、妙に納得した台詞となった。 それって、冒頭に紹介される絵本「月とマーニ」での会話、 「大切なことは、君が照らされていて、 君が照らしているということなんだよ」という台詞に繋がってくる。 「お月さんがいて、マーニがいる。マーニがいて、お月さんがいる」 なるほどなぁ。
P.S.「月とマーニ」(実際には出版されていない絵本だけど・・) 少年マーニは、自転車のカゴに月を乗せて、 いつも東の空から西の空へと走っていきます。 ある日、やせ細った月が言うのです。 「ねぇ、マーニ、太陽をとって。 一緒にお空にいるととっても眩しくって」 「ダメだよ、太陽をとったら困っちゃうよ」「どうして?」 「だって太陽とったら、君がいなくなっちゃうから。 そしたら、夜に道を歩く人が迷っちゃうじゃないか。 大切なのは、君が照らされていて、君が照らしている、ということなんだよ」
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