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| 2013年02月24日(日) ■ |
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| 天下泰平とは、新しい息吹きを消すことだ |
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映画「天地明察」(滝田洋二郎監督)から。 久しぶりにスケールの大きい、そしてワクワクする映画だった。 20年以上の歳月をかけて、日本独自の太陰暦を作り上げていく様子、 そして、江戸時代前期の町民たち様子が活き活きと伝わってきた。 乱世の時代が終わり、まさしく「天下泰平」を楽しんでいるが、 その「天下泰平」にこそ、危機感を感じている表現が気に入った。 作品からメモした原文は、もう少し長い。 「天下泰平とは、戦う気概を忘れさせ、 ぬくぬくとした暮らしに埋もれ、羽ばたく意欲を奪うものでもある。 すなわち、新しい息吹きを消すことだ」 そして「このままでは、この大和は滅んでしまうのう」 平和は決して悪いことではないが、世の中の何かを変えようとか、 新しいことに対する挑戦などは、保守的な人たちによって消されてしまう。 これはいつの世でも同じことであろう。 「現状に満足した時点で成長は止まる」そんな言葉が頭に浮かんだ。 いろいろな場面で、その視点を持ち続け、若い人たちの新しい息吹きを 我々の世代が消さぬようにしなければ・・・。
P.S. 江戸が、こんなに算術・天文学が盛んだったなんて驚きだなぁ。 しかし、ここでも「会津藩」が大活躍。人材豊富な地だったに違いない。
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