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| 2012年11月17日(土) ■ |
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| 日本人は、よく泣く民族だったのに。 |
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演題「今を生きる力」(講師 作家・五木寛之氏)から。 先日、隣町で開催された「文化講演会」に足を運んだ。 昭和7年9月30日生まれ、石原慎太郎さんと同じ80歳。 生年月日、全て同じらしい。(汗) 「今が一番、生きづらい。なんとなく生きづらい」と話し始め、 それは「幸福って感じはしないけれど、不幸って感じでもない。 そこそこ幸せ」だから、と言う。 自分たちが体験した「大きく時代を動かしていく、という ダイナミックさがない」と今の世の中を分析した後、 「あまりテレビ・新聞は見ない。だって『鬱』になるから」 「心療内科(カジュアルな感じ) VS 精神神経科」 「医療にも、流行がある(3年で古くなる医学)」等、 メモは増え続け、話は「慈悲」の「悲」について、 無言の励まし(黙ってそばにいる)大切さを伝えてくれた。 また「日本人は、よく泣く民族だったのに」と呟き、 その「悲しむという感情は、日本の伝統として、 文化として、洗練されてきた」と説明を加え、 「つっぱるだけでは、生きていけない。 苦しみをまっすぐに受け、泣く方がいい」と諭してくれた。 「悲しむ時は、悲しむ必要がある」ということ。 言い換えれば「プラス思考はいいけど、マイナス思考はダメ。 笑うのはいいが、泣くのはよくない、なんてことはない」 大河ドラマ「平清盛」なんて、男も女もよく泣くしなぁ。 なんだか、気持ちが軽くなって帰路についた。
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