
|
 |
| 2012年10月18日(木) ■ |
 |
| 音楽家はもっとも神に近い存在だ |
 |
鳥肌が立つほど素晴らしかった、ロシア人の歌声を聴いた後だから、 映画「敬愛なるベートーヴェン」(アニエスカ・ホランド監督)から。 偉大な天才作曲家、ベートーヴェンの一面を垣間見た気がする。 「野獣」と呼ばれていたにも関わらず、実は非常に繊細であったり、 要所要所に、音楽家としての考え方が表現されている。 中でも、音楽家の存在価値について語るシーンは、圧巻であった。 「音楽は空気の振動だが、神の息吹だ」「魂に語りかける神の言葉だ」 「音楽家はもっとも神に近い存在だ」 「神の声を聴く、意思を読み取る、神を称える子どもたちを生み出す、 それが音楽だ。でなければ、音楽家は必要ない」と。 自信に裏打ちされたこれらの言葉は、重みを感じた。 ベートーヴェンを始め、歴史に残る音楽家は、口を揃えたように 神の声を楽譜に書き写すだけだ、という。 そしてまた、その作曲家が書いた楽譜を清書する「写譜師」という 職業があることを知って、驚かされた。 物語の中で、ベートーヴェンが、若き女性写譜師に、 「無音がカギだ。音符と音符の間の沈黙だよ。 沈黙が深まると、魂が歌い出す」と呟くシーンがあるのだが、 私はこの時、交響曲第5番「運命」の出だしが頭の中に浮かんでいた。 同時に、映画「神様のパズル」(三池崇史監督)でメモした 「『運命』の最初に八分休符があるんだ」という台詞も一緒に・・。
|
|