
|
 |
| 2012年10月06日(土) ■ |
 |
| 自分を消すことで自分を表現する |
 |
三島市の「さんしんギャラリー 善」(三島信用金庫本店4F)で、 「美術家 ナガクボケンジ展」が開催されている。 2009年11月に沼津で開催された個展と同じ内容で 「台座に For One Minute」と題するテーマがあるものの、 彼の主張ではなく、観る私たちが何かを感じればいい作品展。 作者が中学時代の同級生なので、顔見に来たよ・・と挨拶し、 床に座り込んでしばらく彼の作品「台座1000個」との対話を楽しんだ。 数は前回と違うけれど、自分の内面と向き合う時間が持てた。 そのあと、全体を眺めていたら、ふとある光景が脳裏に浮かんでしまった。 東日本大震災で被害にあい、住まいをなくした人たちが住む仮設住宅、 整然と並んだ真っ白な仮設住宅1000軒。 どれも同じように見えるが、屋根に伸びたアンテナから、 各家庭の個性が垣間見え、それぞれの想いで懸命に生きている様子。 吸音効果のある床だから仕方ないが、コツコツと時を刻む時計の音が、 もっともっと会場一杯に響き渡れば、針が動いたり停まったりする中で、 悲しい中にも逞しく生きている被災者の叫びとして受け止めていただろう。 絵画や彫刻をはじめ、芸術は自分の主張が色濃く表現されるが、 彼は私の横に座りながら「自分を消すことで自分を表現する、 これが数年前から取り組んでいることなんだ・・」とサラッと答えた。 さすが、私の同級生。(笑)
P.S. 画像で紹介すれば簡単なことだが、敢えてしないのが私流。 興味のある方、2012/10/1(月)〜2012/10/24(水) 10:00〜18:00 (木曜休館) 入場無料、是非、作品と対話して。
|
|