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| 2012年09月12日(水) ■ |
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| どんなふうに、歴史に残りたいんですか? |
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映画「宮廷画家ゴヤは見た」(ミロス・フォアマン監督)から。 「画家ゴヤの自伝」と思って観始めたのがいけなかった。 ゴヤは主人公ではなく、あくまで客観的な立ち場で、 歴史の渦に翻弄される人々を「見た」という意味である。 そんなことを考えていたら、面白いシーンを目にした。 宮廷画家のゴアが、王妃に肖像画を依頼されて、 描き始める前に、王妃に訊ねる。 「どんなふうに、歴史に残りたいんですか?」 王妃は答える。「あるがままに、若く美しい姿で」 何気ない画家とモデルの会話であるで、 なぜか気になってメモをしておいたら、 肖像画完成披露のシーンで、こんな会話に出会う。 「王妃に近づいたことはないんですが、こんなに醜いんですか?」 「なぜだ? 美しい絵だよ」「絵は美しくても、王妃は違います」 ゴヤにしてみれば、王妃が望む「あるがまま」に描いたら、 やや疲れた笑みを浮かべた王妃になってしまった、ということらしい。 権力は人間を大きく変えることを、この映画は教えてくれた。 「本当の真実はどこにあるのか教えてください」 この映画のテーマとなる叫びかもしれないな。
P.S ラストシーン、言葉や文字で表現できない映像の力を痛感した。
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