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| 2010年10月24日(日) ■ |
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| (墓碑銘) 他人に勝手に書かれずにすむわ |
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映画「サガン/悲しみよこんにちは」(ディアーヌ・キュリス監督)から。 『悲しみよ こんにちは』の作家、フランソワーズ・サガンの 波乱万丈な生涯を綴った伝記ドラマだけど、 「私は弱い存在なのに、仲間は強いと思い込み、 ひと言で私を打ちのめす。容赦ない一撃が襲いかかる」と呟くシーンが 印象的に記憶が残る。 傷心を紛らわすための酒と浪費が増大していくが、最期は孤独に死ぬ。 そんな物語のラストシーン、生前中に「自分の墓碑銘」を ある出版社から依頼されたらしい。 ひどいね・・と慰める息子に、母親のサガンはこう答えた。 「(墓碑銘) 他人に勝手に書かれずにすむわ」 それは、他人が私の人生を書いたら、たぶん賛美で埋め尽くされ、 本当に私は表現されない、という思いが強いからだろう。 彼女が書いた、彼女の墓碑銘を紹介しよう。 F.サガン 1954年に文壇にデビュー 「悲しみよ こんにちは」が世界的な事件に。 人生と作品を手際よく、片付けたが・・ その死は、本人だけの事件だった」 孤独で寂しい最期を予測したかのような墓碑銘に、胸が熱くなった。 私が自分の「墓碑銘」を書いたら、どんな表現になるのだろう。 怖くて、まだ書けない。(汗)
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