
|
 |
| 2009年11月13日(金) ■ |
 |
| 本来、葬式はめでたいものだよ |
 |
映画「夢」(黒澤明監督)から。 先日紹介した「水車村」での老人との会話。 この村は「だいたい歳の順に死んでいく」の台詞で、 以前は、当たり前だったことを思い出した。 さらに「本来、葬式はめでたいものだよ」と呟く。 理由は「よく生きて、よく働いて、 ご苦労さんと言われて死ぬのはめでたい」だった。 笠知周さんのあの笑顔で呟いた 「生きるのは苦しいってのは、人間の気取りでね。 生きるのは、いいもんだよ。とても面白い」、 このフレーズに、なぜか胸が熱くなった。 そうなんだ、こんな簡単なことに なぜ人間は気付かなくなってしまったのだろう。 以前、この気になる一言でも取り上げた「訃報」は、 「ご不幸のお知らせ」ではないことを再確認した。 お通夜も故人を偲んで「しんみり」ではなく、 故人を思い出し「楽しむ」ことがいい。 私のお勧め映画ベスト5に入る、 映画「寝ずの番」を思い出していた。
|
|