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| 2009年10月12日(月) ■ |
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| 汚れた空気や水は、人間の心まで汚してしまう |
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映画「夢」(黒澤明監督)から。 「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」 「赤富士」「鬼哭」「水車のある村」・・のタイトルがついている オムニバス形式の黒澤監督の作品である。 どの作品も、監督からの熱いメッセージが伝わってくるが、 特に最後の「水車のある村」には、目から鱗状態だった。 主役の寺尾聰さんと、水車村の老人役、笠智衆さんとの 会話だけなのだが、妙に心に響くものがあった。 特に、早寝早起きが身についてしまった、最近の私にとって、 「電気を引いているんですか?」「あんなものはいらん」 「暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るくては困る」の会話は 頷くことばかりであった。 「人間を不幸せにするものを発明して、自分たちを滅ぼしている」 これまた、なるほど・・と頷いた。 そして、今回選んだ、気になる一言。 「汚れた空気や水は、人間の心まで汚してしまう」は、 現代の凶悪事件からいじめまでを、予感するようなフレーズ。 1990年に公開されたこの「夢」という作品から、 黒澤監督の先見性を感じずにはいられなかった。 どの作品も、メッセージ性が明確であるから、心に残る。 さすが・・黒澤監督、としか言いようがない。
PS. どの作品も「こんな夢を見た」というタイトルから始まるが、 回を追うごとに、その文字が大きくなっている。 その意味がわからない・・う〜ん、気になる。
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