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| 2009年09月01日(火) ■ |
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| 「そう、この1Q84年に」「1Q84?」 |
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書籍「村上春樹「1Q84」をどう読むか」(河出書房新社刊・222頁)から。 200万部のベストセラーで話題になった「1Q84」の読み方を、 延べ35人が、徹底して批評している。 1000頁に及ぶ「1Q84」は、一気に読み終えたが、 200頁とちょっとのこの本は、読み終えるのに、予想外に手こずった。(汗) 1冊の作品を、こんなに深く考えなければいけないのか・・と 気になるフレーズばかりメモしていた私の読み方を反省した。 ただ嬉しいことに、私が気になったシーンを取り上げていた人がいた。 アメリカ文学を研究している「小澤英実」さんである。 さきがけのリーダーと青豆の対面の場面。(もう少し詳しく書くと・・) >「・・君たちは入るべくしてこの世界に足を踏み入れたのだ。(略)」 >「この世界に足を踏み入れた?」 >「そう、この1Q84年に」 >「1Q84?」と青豆は言った。(略)・・それは、私の作った言葉じゃないか。 この場面、文字で読んだから「1984年」と「「1Q84」の違いがわかるけれど、 会話では、わからないのでは?と疑問をもっていたので・・。 (そもそも日本人の場合、千九百八十四年・・って言うと思うんだけど・・・) ついでに・・この書籍の英訳が表紙に 「HOW TO READ ichi-kew-hachi-yon」(「1Q84」をどう読むか」) なにか違和感が残ったタイトルであった。 本当に、200万人が読んだのだろうか・・そっちのほうが気にかかる。
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