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| 2009年08月17日(月) ■ |
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| 社会で働いてこそ、人間の幸せが叶えられる |
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書籍「更生保護」という冊子の巻頭「ずいそう」に、 日本理化学工業株式会社会長・大山泰弘氏の話が 掲載されていて、興味深く読み終えた。 この会社、重度障害者を多数雇用する企業として注目を浴びている。 その文中、彼が禅寺の法事の席での問答がある。 「字も読めない、計算もできないほどの人は、 施設で面倒をみてもらった方が、ずっと幸せなのに、 なぜ休まず会社に来るのか、わからないのです」と彼。 それに答えて、和尚は 「人間の究極の幸せは物やお金ではなく、次の四つです。 一つは愛されること。二つは人にほめられること。 三つは人の役に立つこと。四つは人に必要とされることです。 人間はすべて究極の幸せを求めているのです。 愛以外の三つは、社会で働いてこそかなえられるものです。 福祉施設で暮らすことだけが人間を幸せにするのではなく、 社会で働いてこそ、人間の幸せが叶えられるのです」と。 私の疑問も、すっかり解決できた。 そして今、私たち日本が早急に解決しなければならない課題も、 はっきりしてきた。 国民に働く喜びを教えること。これに尽きる気がする。
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