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| 2009年08月03日(月) ■ |
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| 私たちが世間を無視して、何が悪いの? |
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映画「接吻」(万田邦敏監督)から。 小さい頃から、周りに無視され続けてきた男が、殺人事件を起こす。 そして、殺人動機から全てに関して黙秘を続ける。 そんな犯人に親近感を覚え、ひと目惚れした女性の 破滅的な愛を描く異色ラブストーリーであるのだが、 結婚届けを出し、殺人者と夫婦になった時、世間は大騒ぎ。 どこに行っても、マスコミ関係者がマイク片手に追ってくるが、 彼女は、何事もしゃべらず、彼らを無視し続ける。 その時、彼女の口から発せられたフレーズが、 「私たちが世間を無視して、何が悪いの?」だった。 「今まで、無視されてきましたから・・」と淡々と続ける。 私は、その一言で「はっ」とさせられた。 いじめも含めて、無視が一番辛いことを誰もが知っている。 だから、みんなで無視して、いじめるのであろうが・・。 いじめられっ子の方から、無視されることは想定していない。 だから、今まで無視してきた相手から無視されると、 「何だそれ、おまえ、俺たちを馬鹿にしてんのか?」と大声を出す。 そう言うしか、おさまりどころがないからである。 出演は、豊川悦司さん、小池栄子さん、仲村トオルさんの 3人くらいしかいないのに、ちょっと考えさせられる映画だった。
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