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| 2008年02月17日(日) ■ |
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| 絵にサインなんて要らないんだ |
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以前読んだ「私の梅原龍三郎」 (高峰秀子著・文藝春秋・288頁)を読み返してみた。 前回は気にならなかった台詞が、またアンテナに引っかかった。 彼女が、梅原画伯の口癖を紹介していたのである。 「サインを入れれば、絵が汚れるだけだ。 サインが無くても、ルノアールはルノアールだし、 ピカソはピカソだからな」・・・説得力がある台詞だった。 また「絵は、歳(とし)で描くものではない」とも言っている。 「絵描きに歳は関係ないのだから、歳をとったからって、 自分の歳を絵に描きいれるのってどうかと思うな」とも。(笑) 本当に、絵が好きなんだなぁ、と感じさせるフレーズであった。 「絵のサインは、大きさや位置などを考慮して、 絵全体のバランスを崩さないように書く、サインも絵の一部」 以前、誰かが言ったそんな考え方に感激し、 それ以来、絵を鑑賞する時も、サインを気にするようになった。 しかし「絵が汚れるから、サインは要らない」とまで 言い切った画家に、私はさらに感動を覚えた。 文章も作者を見なくても「〜の文体」とわかることがある。 私もそんな文体を目指して、書き続けていこうと思う。
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