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| 2007年02月23日(金) ■ |
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| 弘法も 場所の誤り 独狐(とっこ)の湯 |
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伊豆・修善寺温泉の「独狐の湯」が、移転するという話を聞いた。 「独狐の湯」といえば、 川の水で病気の父親の体を洗っていた子供のために、 弘法大師が法具を岩につきさして湯を出させたという逸話が残る 温泉発祥の地なのであるが、川の流れをせき止めているとかで、 「独狐の湯」を河川敷へ移す計画が進んでいるようだ。 正直、私は耳を疑った。 それではただの温泉で「独狐の湯」ではなくなるのではないか、と。 最近話題になった「発掘あるある大辞典」ではないのだから、 観光客だって、弘法大師の逸話が本当かどうかは、問題にはしないはず。 それよりも問題なのは、その逸話で「修善寺温泉」のシンボルてあった 「独狐の湯」を簡単に移転してしまうことの方ではないだろうか。 菊屋旅館によく訪れていた夏目漱石が聞いたら、さぞ悲しむことだろう。 今回は「弘法も場所の誤り」にするつもりが「独狐の湯」を付け足したら 川柳になってしまった。
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