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| 2007年01月06日(土) ■ |
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| この店の「におい」とは違う気がするんです |
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映画「かもめ食堂」(脚本・監督・荻上直子)から、もう1つ。 脇役の片桐はいりさん演じるミドリ役が、 少しでもお客が増えるようにと、いろいろ提案するのだが、 小林聡美さん演じる、主人公サチエは、どうも乗り気じゃない。 その断る理由として、気になる一言を挙げた。 私が思い描いているのは、あくまで「食堂」。 レストランじゃないのよねぇ・・というニュアンスらしい。 ただ「この店の『イメージ』とは違う気がするんです」とか 「この店の『雰囲気』とは違う気がするんです」などではなく、 「におい」が違う、という視点が私のアンテナをくすぐった。 そこに、主人公のこだわり、主張がある気がする。 誰がなんと言っても、これだけは変えたくない、 そんな想いが、最後の満席へと繋がっていくのだろう。 お客が入らないからといって、その度にいろいろ変えるのは、 ソコソコのお客が入るだけで終わることになりかねない。 やっぱり、自分の主張って大切だなぁ、と気付いた。
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