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| 2006年12月09日(土) ■ |
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| 性格っていうのは、既得権だからね。 |
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小説「空中ブランコ」(奥田英朗著・文藝春秋刊・265頁)に 収録されている作品の1つ「親父のヅラ」のワンシーン。 「性格っていうのは、既得権だからね。 あいつなら、しょうがないかって思われれば勝ちなわけ」 というフレーズが私のアンテナに引っかかった。 変わっていることでも、人に後ろ指を指されるようなことでも、 「そういうのを一年間続ける」と「周囲もあきらめる」ようだ。 その人の性格として、周囲に認知されるということなのだろう。 よく考えると、性格って自分が決めるよりも、 他人が決めることなのかもしれないな、と思ったりする。 早いうちに、周りにそう思われることは、とても生きやすい。 同じ事をしても「あいつは、ああいう性格だから」と言われるか、 「あいつは、何を考えているのかわからない」と言われるか、 大きな差があるような気がするから。 でも、性格を変えたい時に困るんだろうなぁ。 まさか、あいつが・・・とか、そんなことする奴じゃないだろう、 とか、既得権が邪魔するんだよね、きっと。(汗)
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