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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2004年02月18日(水)
涙がダクダク流れた

第130回芥川賞受賞作品「蛇にピアス」(金原ひとみ著)を
一気に読み終えた。
感想を書く前に、まずはお詫び。
2004年01月16日(金) の「気になる一言」で、
私は彼女達の経験の浅さを指摘し、インタビューに答える彼女達の
ボキャブラリーの少なさに、表現力のなさを指摘した。
しかし読み終えた時、なんとも言えない満足感が私の中に残った。
読みながら感じたドキドキ感とともに。
今回、気になる一言に選んだ「表現力」は群を抜いていると思う。
「冷静なのに、涙腺が故障したかのように、涙がダクダク流れた」
このフレーズを読んだ時、そうなんだよ、その感覚なんだよ、と
ひとりで呟き、頷いていた。
数は多くないが、時々私のアンテナに引っ掛かった台詞が、
作品後半になっても、キーとなって浮かび上がってくる。
まるで、映画のような起承転結とどんでん返し。
実体験とも思われる性描写など、読みごたえ充分であった。
ただし、わいせつな単語とされてきた(チン○、マン○)などが
○を使ったモザイクではなしに何度も単語として登場し、
同じ年代の娘を持つ父親としては、驚くばかりであった。
まだ、読んでいない人の為にあまり内容に触れないでおくつもり。
■人の形を変えるのは、神に与えられた特権
■人間に命を与えるなんて、神は絶対サディストだ
■釣った魚に餌をやらない 
  餌がなくなったら、魚は「死ぬか逃げるか」の二択しかない
■でも、やっぱり人は人間も物も所有したがる
こんなフレーズが、私のメモ帳に残った。