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| 2004年02月03日(火) ■ |
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| 間違えそうな合図を決めていたことがミスを生んだ |
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「原辰徳流『活私』管理術」を一気に読み終えた。 (夕刊フジ編集委員・江尻良文著、東邦出版刊、198頁) 監督就任1年目の時、彼が貫き通したのは、 チーム(組織)のために、自分を犠牲にしてでも 「和」を大切にしていく「滅私奉公」の考え方ではなく、 個人の力を十二分に発揮できる環境づくりを目指し、 『滅私』に対して『活私』という言葉に代表される 選手の管理術である。 その結果が、誰もが驚いた監督1年目の優勝であった。 著書は、試合でのエピソード満載でとても楽しい本だった。 その中で、清水選手が浅い外野フライでタッチアップし、 本塁で憤死したプレイのシーンを紹介していた。 三塁の鈴木コーチは「ノー、ノー、ノー」と大声で叫ぶ。 三塁ランナーには「ゴー、ゴー、ゴー」と聞こえた。 だから、迷いながらも本塁突入。そして最悪の結果。 試合後、鈴木コーチは原監督に素直に謝ったという。 「私の英語の発音が悪くて、迷惑をかけました」と。 その時の監督の考え方を、気になる一言とした。 「問題は発音とか、ランナーの判断とかじゃないんだ、 間違えそうな合図を決めていたことがミスを生んだ」と、 冷静に判断し、その後、合図を変えた話であった。 コーチも選手も、自分が決めた合図で一所懸命プレイした。 だから、アウトになった原因は私の指示の仕方が悪いから、 と言い切れる懐の広さを感じ、羨ましく思った。 本当の失敗の原因は何なのか?、そんな視点を持ち続けたい。 同年齢の原監督から学んだ管理学。覚えておこうと思う。
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